Introductionではゲームの導入部分を詳しくは書いてなかったけど、あそこはサクラと東桜都内を一巡すればいいだけだから、省略。ラスボス戦前で言うところの「デート」だが、世間知らずの筈のサクラは、主人公よりよっぽど施設の詳細を知悉しており、どっちかというと案内してくれてるの彼女だし。

初回プレイ時は別としても、複数回めのプレイとなればもはや、アキラが登場するまでろくろく会話聞いちゃいねーからだ、とかいう理由ではありません、多分。



怪獣にハタき倒され、サクラを連れ去られた主人公は、同じく怪獣の被害に遭った闇椿のリンゼが、病院へ担ぎ込んでくれたお陰で命拾い。そして意識不明中の夢の中に…雰囲気がサクラに似た感じ（に思える）で少女のように可憐な容姿の、やはり謎の少年トキオが登場。「サクラちゃんの親に頼まれて、こっそり様子を見に来たんだ」ってことですが、「親」ってのは…トキオ自身のことか「アレ」の本体のことですかねぇ？

トキオは、フルネームでは桜守時央。実のところサクラより謎が多い人物。温厚かつ親しげな物腰の割に、口を挟む余地が全くナイまくしたて方で、サクラの救出をお願いしてくれます。うーん、見た目が子供だからといって侮れん。それにちょっとねー、裏に何かありそうだってのが窺えるんですよねぇ、この時点で。聞き流してしまいそうだが、「短い付き合いになりそうだけど、よろしくね！」っていうセリフは、なんかアヤしすぎだ。



病院２Ｆのサナトリウムで目を覚ますと、テレビにて叢雲総裁アキラの地球支配を謳った大々的な布告が、全世界に向けて放映中。宙桜都でアキラを倒すまで、桜国内のどこのテレビでもずーっとコレを見る事になるんだが、彼は出番自体は少ないから、旅の合間に意味もなくテレビ眺めて心の慰めに…などと、主人公とゲームの目的を完全に無視・逸脱しているプレイヤー。サクラの救出？いいんだよ、んなもん後回しで。目的は宙桜都のアキラに会いに行くことだから、間違ってはいない筈だ。

テレビを見て憤慨しつつ「こんなことなら星戦部に、サムライになっておけば…」と後悔していたりしますが、部活でなんとかなる相手には間違っても見えません。兄妹で主人公に選択した方は星戦未経験者で、もう片方は星戦部所属という設定なので、今の主人公は星戦のセの字も知らない素人。



叢雲に敵対する主人公サイドは、単純に悪の秘密結社（の定義が何かはよく分からんが）としてのその行動に怒りを抱いてる人が多いけど（シバは微妙に違うだろうけど）、ここの叢雲総裁アキラからの布告は、よく考えればすごく矛盾してるのに気が付くんですよねぇ。何やら悪役ぶりが堂に入ってるから騙されてしまいそうだが、生憎と言うか気が付かなかった方が良かったと言うか、自分は騙されなかったから、先に進むのに気が重くなってしまったんだが。

ここにサクラがどう絡んでくるのかは分からなかったけど、叢雲の目的が何なのかを考えると、一連の行動に疑問が生じるでしょ。言葉通りに一般的に言うところの支配が目的なら、地球上に被支配者がいなければ野心を満足させる事はできない筈だし、よくある狂信的な新たな世界の創造（何故かゲーム世界では頻繁に企てられる）とかだったら、有無を言わさず虐殺でいいんだから、地球外への退去を要求するのはどう考えてもヘン。

つまり、皆に地球から出て行ってもらいたい理由があるんじゃないか、との推測が可能だったので…これが当たっていたら、いずれはかなり嫌な想いをすることになるであろうってのが、予想できたと言うか…。



などといったプレイヤーのフクザツな心境を無視して、ストーリーは続行。サクラの護衛を務めていた闇椿のリンゼが、主人公に剣章をくれて、星戦のレクチャーをしてくれます。とりあえず剣章さえ持っていればサムライになれるらしい。基準が星戦を全く知らなくても今スグＯＫというアバウトさ。「闇椿」というのは桜国公儀隠密（今時この呼び方…。内閣調査室よりはそれっぽいけど）の部隊の１つで、他に「闇牡丹」と「闇彼岸」が有。

実際に星戦を行って懇切丁寧に教えてくれるので、これだけでもプレイに不都合はないが、リンゼ曰く「迷った時は 『取扱説明書』 を見る事をお奨めするでござる！」だそーです。これが基本らしい。読まないけどね、普通。

リンゼが貸してくれたヤイバの中から１体を選んで、初ヤイバに。自分はコケコを選択。星剣の形状で１番好きなのが、細い長剣タイプのコレだから。ツメとかハンマーとかドリルとかは重そうだから好みじゃないし。エクスの図鑑は戦ったり所持したことのあるものが記録されるので、アキラの大怪獣テンザンやリンゼのイガ、コケコやネコマタなども、ここで発見した内に入ります。

叢雲の次なる狙いは青森にいる主人公の母、大賢者トーカの持つ白の魂の楽譜ってことで、リンゼに「貴殿は長野、仙台と歩いて青森に…」などと言われ、こんな子供ひとりで直線距離８００キロの行程を歩けってかー？と、気が遠くなったが、現在の移動手段は徒歩しかないので仕方ないです。まぁ、実際には各都市間は極めて近距離だけど。



病院を出て東桜都を一通り徘徊。桜国については桜国百科を参照すれば大まかな事は解るけど、ここでの地球はＳＦの設定でたまに見かける、植物を用いたネットワークによって管理されている世界で、建物内部に桜が生えてるのが一般的な光景。マザーコンピュータに当たるのが、宙桜都にある御柱。

病院横に立っている僧侶のショギョウと話すと、お地蔵様にバナナのお供えを勧められます。彼はクリア後のヒミツのいくつかで、詳しい素性が判明する人物。お地蔵様は全国津々浦々に存在し、全てにバナナをお供えすると巻物がもらえます…が、個人的には別にいらないって感じの巻物セットだったし、クリア後でないと完了しないから、こだわらなくても良いかと。まぁ、興味があるなら挑戦。

ここの看板横のお地蔵様だけは、大量のバナナ２０本を要求し、御礼にアイテムをくれます。「鼻メガネ」という解説だけでは何の効果があるのか全く解らないシロモノだが、オスのエクスが装備すると信頼がＵＰするらしい。役に立たねー。売り飛ばしても別に困らないから、バナナを２０本調達して資金源にするのも悪くないでしょう。

旅に出る前に買い物でも…とコンビニに立ち寄ったものの、所持金は１００Ｇ。サクラにハンバーガーおごった時に、なけなしの３００Ｇから２００Ｇを散財。お坊ちゃま（現在マサムネプレイ）のくせに、意外とビンボーなのねぇ、と思ったら、通貨単位のＧは「ガイア」で、円の１００倍に相当（最初０ひとつ忘れて１０倍換算してたんで訂正）。所持金の最大が９９９９９Ｇなんで、当初はお子様は大金持てないのか？（ゼルダの伝説では大人のサイフが必要だし）と思っていたんだが。…バナナが２０００円でハンバーガーが２００００円かっ !?　物価高すぎだろう。

民家は東桜都には２つありますが、とりあえずバナナ（桜国国民の主食らしい）の回収が民家の主な存在意義。あとヒミツの情報収集とか。南には現時点では入れない、意味ありげな奇妙な建物もあります。



街の住民の話には「銀皇家のジョーカーズ」に触れているものがあって、ジョーカーズはヒミツやエクス図鑑をコンプリートする気がないなら、これっきり名前だけの存在になってしまいかねない４人組のキャラ。銀皇家は天人大帝国の皇族で、皇帝であるシバが父親の主人公も当然一員。皇族と言っても種族ごとに８つあるんで、横の血縁関係ではなく、それぞれの銀皇家は独立した一族のようです。

ヒミツでのジョーカーズ関連のイベントから察するに、元々はジョーカーズも敵として登場する予定だったように見受けられますが…まぁ、オトナの事情で削られたんでしょう、よくある事だけど。てゆーか、クリア後に発生するヒミツの多くが、シナリオ上で削られた設定を補完するために追加されたと思われるフシがあるし。



東桜都南の出口へ向かうと、ホームレスよろしく道端で寝転がっていたケバい配色の金髪少年、七天流のコテツに呼び止められ、星戦を挑まれます。とりあえず何をするにしても挙動が大ゲサ＋馴れ馴れしいという人見知りしない性格で、やはりアメリカ系らしい。

ここは普通に戦ってもまず負ける事はないが、「ミィーの目的は、アキラを倒してサムライオーになることだゼ !! 」は、まぁ、誰にでも夢を見る権利はあるとはいえ、ズブの素人に敗北した（正確には負けてくれたんだろうけど）後で言われると、ますます現実味のない目的に思えるし。どうも実力を出した訳じゃなさそうだから、イワクがあって近付いてきた様子。

コテツくんに「ユゥーの目的はなんだい？」と訊かれ、「君と同じ / 君とは違う」の２択ですが…「違う」だな、ウチでは。しかし同じと決め付けられ、宿命のライバル扱い。だから違うっつーに。

長野に向かうつもりらしいコテツの後を追う形で、まずは長野を目指して、東桜都を出発。


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