病室　　西条と涼子が来訪

涼子の所属する西条探偵事務所の所長の息子、西条貴文（主任）と、涼子が朝っぱらから琢磨呂の病室にやってきて「海原、起きろ」…と言われても、主人公の辞書には男に起されるという言葉は載ってないので、「若くて綺麗な女」に加えて「あなたぁ、起きて♪」を希望。

西条貴文は、要するにいけ好かない金持ちの（探偵事務所ってそんなに儲かるんでしょーか？）お坊ちゃんって感じの優男で、顔がとりあえずイイのが唯一の取り柄。このテのキャラは大概主人公の引き立て役なので、到底探偵稼業ができるよーな脳のスペックがなく、はっきり言ってバカだけど。しかしダダをこねてる琢磨呂に「仕方ない、言ってやれ」と涼子に「あなたぁ云々」（でも棒読み）を言わせるあたり、結構素直なヤツ。

で、結局涼子にバッグでハタかれて、しぶしぶ起床。西条は琢磨呂に名前が「主任」だと決め付けられ、「僕は西条だ。だいたい君が主任と呼ぶから…」と涼子に向かって言うと、彼女まで一緒になって呼び捨て。「西条が、西条と呼べって…」…西条探偵事務所は、聞き込みの際に場を和ます訓練もしてるのかも知れないです。

用件は、この件から手を引けというもの。金でカタをつけようってつもりらしいけど、生憎と金はなくても、誇り高い天才的な探偵サマは、そんなコトで仕事を放棄したりしません。ボンボン主任は「パパに言いつけてやるぅ !!」などという脱力しそうな捨て台詞付きで退場。でも見舞金等に一億円要求したら「せいぜい１００万」なんて言ってるよーなレベルでは金持ちとは言わんと思うが。億単位の金を見慣れてて惜しいとも思わないような金持ちは、それなりにいるだろうし。

ついでに譲治が、彼らを追い払った琢磨呂に「か、かっこよかったな、おい」と拍手。応えはやっぱり「寝てろ」で、「今、起きたばっかりだよぉ」だけど。

　

千里と話す

廊下、または病室で（盗聴器を見つけている場合は廊下）で千里と話します。チャート６での質問や会話をしてないと、ここで同様の事を訊ねる他、バージン・スリムとメモに心当たりがあるかや、日野章介を知っているかなどを質問。盗聴器はいずれ見つける機会もあるけど、見つけているか否かで状況が必然的に変わってきます。

　

美保に会う

美保を助けてると、耳まで赤くして廊下を歩いていく彼女の後姿に「ふん、酒でも飲んでいるのだろう」…って、昨夜のことがあるにしても、鋭敏な洞察力がある割に、自分が他人に好意を持たれる事にはニブいんじゃないですかねぇ。助けてない場合は、「ふん、拾い食いでもしたのだろう」って感じの青白い顔色の美保と会います。