Chart 2 / Scene 2
野々村病院の人々
病室  御子柴が来訪  譲治に会う

右足を骨折して入院。Chart 1の経緯によっては涼子が救急車を呼んでくれた(推定)か、ビルの大家の御子柴に助けられたか、が違います。そしてその御子柴さんが早速病室に駆け込んできて言うには…琢磨呂の事務所の自慢の机や椅子、かわいい電話や愛車などを家賃のカタにすべて取り上げたとの事。これ幸いとビルを追い出されてしまったよーです。こうなったら…

・いっその事、この病院に火をつけてしまおう
・いっその事、この病院を事務所にしてしまおう
・今から御子柴を追いかけて事務所を取り戻す

実際には「事務所を取り戻す」以外の2つの選択になるが…元々借りモノの上に、家賃払ってないのに「取り戻す」はないだろうに。まぁ、結果的にはどれを選んだところで、宿無し探偵になってしまった事もシナリオの進行も変わりゃしないけど。

このゲームの選択肢はほぼ三択で、その中の一つを普通に選択して進行させるものの他に、最終的に正解を選べば良いものや、一通りすべて試せば進む場合、ミスが許されないもの、どれを選んでも会話内容が変化するだけのものなどがあります。真面目一辺倒にやっていてはクリアできないんですが、決めるトコは決めないとダメ、みたいな微妙さがある訳で。

同室の患者は、漆原譲治という金髪のヤンキーにーちゃん。見たところ喧嘩でケガでもしてここにいるようですが。初対面から琢磨呂に自分の付き人呼ばわりされた上に、起きたばっかりなのにフタコト目には「寝てろ」と素っ気ない態度ばかりとられてるくせに、何故か琢磨呂になついて食事の上げ下げしてくれたりするし、「まあ、いいか。あんたいい人だし」とか言いながらいつの間にやら立派な付き人と化している、気のいいヤツ。

 

譲治に話を聞く

この病院の事を訊ねると、院長が自分でシアン化合物を腕に注射して自殺したらしい事や、多額の保険がかけられていた事、治療ミスが多く病院の評判は芳しくない、という話が聞けます。こちらを選んだ場合はこれだけで終了。でもとりあえず手近な人間から情報を得ようと常識的な思考をしてた事が多かったもんだから、やっぱり最重要人物になかなか会えなくて、殺される確率が上がってたんだけど。

 

看護婦が来る

ブザーを押して看護婦を呼ぶと、譲治曰く「この病院にはさ、何故かかわいい看護婦さんが多いんだ」ってことで、やって来たのは牧野梨恵というかわいい看護婦さん。しかし実際に登場するのはその「かわいい看護婦さん」が3人だけなので、この病院には看護婦が3人しかおらんのかい、と思えてしまうが。多分、主人公の目に映るのがこの3人だけなんだろーけど。

梨恵は清楚可憐なタイプの普通にかわいい女性…って感じかなぁ、実はアレだという事を除けば。いつも右手に細長い物体を持っているので、体温計だと思っていたが…ペン(万年筆?)なのかな?取説には「暗い影のある…」と書かれてるけど、職業柄そういう面を日常的に見せるワケではないし。そーいえば、和名のキャラっていうのは大抵、滅多にいないよーな珍しい名前とか時代がかったのとか当て字で読ませる名前が多いけど、こういうゲームの女の子の名前は普通っぽい気が。やっぱり親しみやすさとか覚えやすさ、みたいなのですか。

「海原さん、トイレですか?」と訊かれるので、行動を選択。ここでは「トイレに行く」を選ぶのが最も効率がいいけど。松葉杖を貸してくれるので、とりあえず歩いての行動が可能に。ちなみにどれを選んでも、梨恵がこの病院の院長が自殺した事など、譲治に訊いた場合と同じ内容の話をしてくれます。…が突っ込んで訊こうとすると、自発的に話を始めたにも関わらず「院長夫人に禁じられている」と逃げるよーに…。

 

美保に会う

廊下でちょっとぶっきらぼうな感じのヤンキーっぽい看護婦に、通行の邪魔だと注意されます。ここでは彼女の名前はまだ不明。顔を見せただけ。今回プレイしてる間、彼女の名前がなかなか覚えられませんでした。何故かと言うと…ガンパレードマーチの田代香織に似てるもんだから、名前をつい勘違いしてしまう…という理由から…。

 

桃子に会う

おっきな黄色いリボンがポイントの、見ようによっては小学生に見えない事もない(実際は18歳)車椅子に座った寂しげな表情の少女。琢磨呂の方をちらりと見ただけで、そのまま行ってしまいますが…。個人的には、君のお陰でイロイロいろいろ色々と苦渋を舐めさせられたけど。

しかもここでの「このまま廊下で用を足す」などという、非常識極まりない行動選択でも会えてしまうのは、彼女と見知らぬ他人のままでいたが故に臨死体験しまくったプレイヤーとしては、ひじょーに複雑なモノがあるんだが。何やらこう…自分が(多分)理性と分別ある良識人であることに、虚しさを感じると言うか…。