時代を経るにつれて葦原から離れ、別次元である高天原で暮らすようになった彼らの大帝国は、終戦後、天人大帝国と改名。国家体制自体が変わった訳じゃないから、全くそのまんまな命名だけど。現在は両世界の交流が盛んに行われており、葦原に移住する天人や、人間とのハーフも増えている模様。



…で、物語は主人公が夢の中で出会った謎の少女サクラに、全て揃うと世界を救う力が授かるという歌「白のガイスト」の一部である「白の魂の楽譜」（全部で４枚ある）を預かるとこから。夢の中と現実で平然と物体の譲渡をしてるトコを見ると、物理的でない精神間での交流が特異な現象ではないらしい。星戦なんかは覇気＝精神力の勝負となって星幽体での戦いという設定だし、高天原での天人は肉体を持たず星幽体で存在するらしいから、不思議な事でもないのかも知れないが。

自分としては「白のガイスト」があるんなら「黒のガイスト」っていうのもあったんじゃないかと思うが、どうか。属性として地水火風の他に、第一属性としての黒白の区別が一応あるし…まぁ、主人公の初期属性とかエクスの信頼度の上がり方などが若干違う程度で、どっちでも大差ないとゆーか、差を付けるとプレイヤーの選択の幅が狭まってしまうし、システム的に煩雑になるからだと思われますが、あくまで嗜好レベルのものといった感じ。

でもラスボス戦の決め手となる歌唱術がその「白のガイスト」と、あとプレイヤーにも依るでしょーけど、主人公の父であるシバから授かった「銀河流星雨」だろうと思われるので、これがそれっぽいかなぁ、とか思わないでもないが。

サクラの素性は最後の最後になるまでナゾですが、世界征服を唱え各国でテロ活動を行っている秘密結社ムラクモに拉致された彼女を救い、ムラクモの総裁であるアキラを倒すというのが取り敢えずの大筋と目的…なんだけど、まぁ、他にもイロイロと事情が…。



主人公のマサムネ（正宗）またはカグヤ（輝夜）は兄妹で、どちらかを選択。相違点の最たるものは主人公の従兄弟であるユウキとムラマサのどちらが登場するか、になります。一応両者でプレイしてみましたが…立場や会話上での対応の違いなどは当然として、パラメーターが若干違うとか（マサムネは防御、カグヤは素早さが高め）、温泉（長野）での対戦相手やイベントとしてヤイバになってくれるエクス（西桜都空港）が違うといった程度…かな？

主人公兄妹はオープニング時のサクラとの会話の言葉遣いがやたらと丁寧だし、おまけに東桜都の都庁最上階の特別室に住んでたりするから、第一印象としてお育ちがいいらしい…と思っていたら、父親は天人大帝国の皇帝で母親は桜国三傑の一人である天才博士の大賢者。血統的にはサラブレッドだねぇ。



ゲーム開始後、母である大賢者桃花からの誕生日プレゼントを受け取りますが、添えられていた手紙にマサムネが主人公の場合、

「１３歳の誕生日、おめでとう」

…………。じゅ…じゅうさん〜!? 妹に至っては１２歳で小学生である。いかに世界を救うのが大抵はお子様の役目だとは言え、せめて高校生ぐらいにはしといて欲しいよなぁ。

ゲーム世界では、特にＧＢは年齢層の低いユーザーが多いこともあって、主人公及びメインキャラの低年齢化が顕著のようだけど、いくら何でも小学生を戦わせるのはちょっと…などと常識的な思考をしてしまったが、ゲーム中の登場キャラもよく見るとコテツにしろユウキにしろ顔つきからして子供で、１２歳とか１３歳。フェイが若干年上…と言っても１６歳だし。まぁ、たまに例外もあるが、個人的には子供に用はナイ。他に誰かおらんのかーと思っていたら…い、いたーーっ！



主人公に預けた楽譜を受け取りに来たサクラに東桜都の各所を案内していると、都庁をウワサの秘密結社ムラクモが襲撃。連れ去られようとしたサクラを庇って立ちはだかったものの、星戦での戦い方も知らず何もできない（逃走コマンドしか選択できないんだよねぇ、見逃してくれるハズもないけど）１２、３歳の子供相手に、ご愛用の大怪獣テンザンでナサケヨウシャなく３３３回ぐらい死ねそーなダメージくれて（主人公の初期覇気値が３０で、９９９９ＭＡＸダメージくれるし。でも死んでないトコをみると、一応手加減してくれたのかも知れないが）ハタキ倒して下さる秘密結社総裁がっ！オトナげないっつーか…カッコ良すぎだろう…。

…まぁ、どう見ても主人公サイドと敵対するとしか思えなかったから、この時点で気が重くなってしまった上に、彼らの真の目的が序盤で何となく予想できてしまったので…ますますストーリーを進めるのに気が重くなってしまったが。相変わらず報われないキャラばっかり好きになる自分が哀しい…。