Introduction 1
桜国ガイスト
今まで携帯型ハードのゲームは滅多にやらなかったんですが…持ち歩くのが前提とされているとは言え、外出先でやるには集中出来るだけの時間や環境がない事が殆どだし(何もそこまで没頭しなくても…)、自宅でやるには画面が見づらいし…で、なかなか進まないもんだから。

しかし作りがSFCに近い感じのするGBAのソフトの方が、PS2など他のハードのものよりは好みだし、買いはするもののやっぱり時間や機会が取れなくて未プレイソフトがいーかげん山積みになってしまったので…最後の手段というか、GC&GBプレイヤーを購入。

この桜国ガイストは、上記のような理由で購入後1年以上経過してからプレイ。まぁ、それを言うならFE封印&烈火もオウガ外伝も現時点では買い置き状態という有様だが。何年寝かせるつもりだか…。

これを買ったのは事前にチェックを入れてた訳でなく、売り場でたまたま見かけて目を惹かれたから。パッケージにではなくタイトルにだけど。
「桜国」っていうのを見て、これが多分日本の事だろうっていうのは日本人なら即座に理解出来るでしょーけど、ありそうでないというか、ちょっと意表をつかれたんですよねぇ、綺麗な呼び方だな、と。ちなみに初めて見た時は「さくらこく」と訓読してしまったが。でも漢字というのは字面で意味を読むものだから、そこが気に入って購入。

エニックス発売で開発はティーセットとタムタムというトコですが、ティーセットは比較的新しい制作会社みたいだけど、タムタムはウチのレトロ側に来て下さってるような方なら、「樹帝戦紀」作ったトコと言えばいいのではないかと。



GBのソフトには多いと思われる、戦闘や蒐集・通信を前提としたデータ交換や対戦に主旨が置かれているようなので、世界観やキャラクターなどに関しての細かい設定がある割に、直接表に出てくる部分が少ないから、ちょっと勿体ない気もするけど…蒐集要素のあるゲームっていうのは結構面倒くさい上に、昔はそれをする気力もあったものの、現状では時間のかかるプレイは避けたいというのもあって、シナリオやエンディングの変化が存在するというのでなければ余り固執しないつもりだった…が、当初はコンプリートする気はなかったのに結局してしまったし…。

ヒミツの方はゲーム中では不明な部分がいくらか判明するかも、と思って一応…で、エクスの方は沖縄のじーさまが全エクスが揃った図鑑を見たいって言うから、多分何かくれるんだろうとは思っていたが…かなりどーでもいいアイテム貰っただけだったなぁ、ガッカリ。そりゃ、元には戻れないとハッキリ定義されてるから無理だってのは分かってたけど、どーせなら私的に溺愛しているアキラとオボロをどうにかしてくれる位のコトしてくれっつーか。おとーさんは…ついででイイけど(ひどっ)。



戦闘システムである「星戦」は1対1の決闘で、ヤイバとなるエクス(人間も可)の覇気を星剣として抜刀し、外部から完全に遮断された結界内で剣技(+歌唱術)を競うというもの。一応スポーツとして普及しているものとなっているので、主人公の修行過程にあたる各都市の道場や挑戦者との星戦は、まぁ、それなりだけど、本格的なボス戦となるオボロやアキラ(…とラスボス)との星戦は、かなり臨場感があるかと。

サムライ同士の星戦の他に、ダンジョン内やフィールド上でのエクスとの野戦があり、各エクスに登場時や敗退時のセリフが付いてて、これが個性的でなかなか面白いシロモノです。エクスはここでは通常のRPGで言うところの敵モンスターにあたりますが、厳密には種族固有の生物的な限界を超越した存在の総称とのコト。

エクスに星戦での武器であるヤイバになって欲しい時は、勧誘歌唱術を使って…要するに愛の歌で口説くというヤツですが、道端で何やってんだか…とか思わないでもないが、相手に一目惚れされ戦闘なしでヤイバになってくれる場合もあります。主人公の段位が低いと歌唱術が成功してもヤイバになってくれないので、段位が高いと一目惚れされる確率も高くなるらしく、終盤になるとそれこそ頻繁に一目惚れされるハメに。可愛らしいエクスならともかく…ナマズだのウナギだの相手じゃ嬉しくないんだが…。

ついでに、こーゆートコに注視する人が他にいるかどーか分かりませんが、キャラが驚いたり喜んだりする時に「!」とか「♪」とかのフキダシが出て効果音が付くんですが、「!」の時の妙な音がなんか好きだったり。



まぁ、強いて言うなら、ゲームの本編中に入れて欲しかった部分が結構多かったと言うか、真のエンディング後に続けてプレイしないと発生しないヒミツが相当数ある上、登場人物の詳細な情報とか特殊なエクスが、話が完全に終わっちゃった後でないと入手出来ないっていうのはちょっとどうかと思うが。

GBで通信する相手なんぞそうそういやしないワケだし、クリア後にヤイバ鍛えたって意味がない。ヒミツなどはあくまで付加的な要素だから構わないが、通信等を行わずプレイヤー1人のみでやってる場合、ヒミツでのイベントがエピソード的にシナリオ上で前後してしまうトコもあったりするし。そりゃまぁ、個人的には殆どアキラしか視界に入ってなかったから、彼を倒しちゃったら後は単なるオマケ程度の認識しかなかったというのもあるけど。


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