青森
桜国ガイスト
仙台から青森への街道は、雪の残る山道。東桜都を出て何日くらい経過したんだか分からないが、東北地方の春はまだまだ遠いらしい。ちなみにゲーム中での開始時は春先の3月中旬。しかしこのソフトが発売されたのは季節ハズレの秋で、まぁ、企業には決算の都合があるから、開発が遅れても来年には回せなかったという事情が窺えてしまうケド。

街道の途中にいる男から、青森が既に叢雲に制圧され、道が岩で封鎖されていると教えられます。仙台-青森間は崖の昇降ができればショートカットが可能だけど、今は回り道。北東つきあたりの崖付近に行くと、トキオが例によって回復してくれます。

そして何やらかなりワザとらしく置いてある宝箱を…無視して、石段のトコの岩をどけて…って、何故か龍腕の術でもビクともしないじゃないのっ。ジュウベエのくれた龍術のインスタントチャクラは安物なのか !? そりゃ即席は即席に違いないけど。仕方ないから戻って宝箱を開けると、何故か中にハジメじーさんが。「疲れて眠っておったのじゃ!この中は安全じゃからのう!」…安全…ねぇ? まぁ、いいけど。

サムライ同士が出会ったらとりあえず星戦、という他人の都合を全く考慮しない不文律がある為、青森を前に星戦。ハジメって、とある事情で年寄りの冷や水はやめといた方がいい身の上だが、ワザワザ待っててくれたみたいだから、挑戦を受けてあげましょう。



ハジメは元漁師だか海の男だかなので、特殊能力で円卓属性が水に。ヤイバも全て水属性で、感激オーウナギ、オオウナバラ、宇宙マンボウ。苦手なのは地属性だから、ふっ、ウチのバニラさんの敵ではないわね。ハジメのヤイバの1つであるオオウナバラは、レア度Sで遭遇するのが難しいエクス。プレイヤー側が滅多やたらと強いヤイバで地属性攻撃のクリティカルなんぞを出してしまうと、オオウナバラを見れなくなる可能性もあるので、エクスのコンプリートを狙ってるなら、星戦ではヤイバを全て抜刀してもらう方がお得。

戦闘後、ハジメに名前を問われますが、どうやら彼は主人公の両親の知己らしい。「なるほど、良く似ておる!」と言ってくれますが、カグヤはトーカに雰囲気が似てるかなぁ、って感じがあるが、マサムネはぱっと目はそーでもない。でも実はシバに似てるんだよねぇ。エスがちょっとアキラに似てるから=シバに似てる、という個人的な偏見じみた論法だけど。

ハジメが自己紹介してくれて、彼は姓が一文字。主人公も「どこかで聞いた事があるような気が…」って、アナタ、一文字と言えばそこら中に名前がついてる施設があるんだから、即座に気付きなさいよねぇ。札幌に向かっている途中だとかで、札幌に来ているという歌姫「聖なる魔女のフェイ」のコンサートが目当てらしい。青森が叢雲に制圧されて通過できないから、どーにかしてくれ、とか頼まれて、そのくせ龍腕の術すら無効の岩をどけてさっさと先に行くんだから、自力でどーにかしたらいかかでしょーか。



ハジメの立ち去った後に続いて、青森に入ると…いきなり叢雲のコダマに追われている少女が眼前を走り去り、別に立ちはだかったわけでも制止したわけでもないのに、近くにたまたま立っていたというだけの理由で邪魔者扱いされ、ケンカを売られる主人公。そーゆーワケだから、青森に入る前になるべく回復しときましょう、もう遅いけど。あー、回復してなかったのに〜と思ったが、ここでのコダマはカゲボウシ1体で、クリティカル一発で撃退。やれやれ。

青森を制圧しているのは、コダマを中心に構成されている叢雲陸軍「轟鬼」。叢雲では軍事的な組織体系も整備されているらしく、他に空軍の「稲妻」と水軍の「竜巻」が有。

行きがかりで別に助けたわけじゃないんだが、女の子から御礼に回復アイテムがもらえます。青森のコンビニと温泉、あとトーカのいる青葉の御柱への通路はコダマが封鎖しているので、とりあえずは回復施設から解放。温泉とコンビニの入り口にいるコダマは、ただ立っているのが退屈なのか、後ろ向いてるんですが。前方不注意ってゆーか、職務怠慢です。



温泉の2Fのサナトリウムには、闇椿のリンゼが瀕死の重傷を負って入院中。話しかけるとサキが登場して事情を説明してくれますが、どうやらオボロに敗北したらしい。しかし例によってテレビを眺めて、ついでに横の保存庫のバナナを回収していると、主人公が何やら発見。「ヤミノナカデ イキヲヒソメテ…」って、ナニ !? ああ、そーいやヒミツで愛の逃避行イベントが進行中だったっけ。

病室にいきなし脈絡なく登場する旅の男と、瀕死のリンゼと不安そうに見守るサキを横目に、駆け落ち話を拝聴する主人公。…モノ凄く場違いなんですけど、コウイチロウさん…。サキ曰く「リンゼ様はサキちゃん達すべてのシノビの憧れ。この位で死んだりしないよ…」だそーですが、リンゼは裏世界最強って言われてる割に、アキラにもオボロにもボロ負けしていらっしゃるんですが。よく考えると、主人公以外に敵対勢力の主要人物に勝てた人って、1人もいらっしゃらないのでは…。

あとコンビニを解放して回復アイテムを購入。青葉の御柱では一応回復可能だけど、強制の星戦が複数回あるので多めに用意。青葉の御柱への通路にいるコダマを倒して、地下通路へ。これ、いつも間違えてしまうんだが…上にあるのが青葉の御柱への通路で、下が札幌方面への青札の洞窟。



青葉の御柱への地下通路を進むと、コテツが登場。どこにいても目立つ子だねぇ。青葉の御柱は宙桜の御柱のレプリカで、失敗作だって事で今までは放置されていたらしいが、これが起動できればアサガオの機能程度なら復旧できるそーな。アサガオの機能が回復したからって桜国の現状が変わる訳じゃないけどねぇ、通信や入力ができるようになるだけだから。

コテツが自身の素性を明かしてくれますが、彼の本名は火神虎徹で、リンゼの息子。影ながら主人公の力になるようリンゼに頼まれていたようだが、どこらへんが「影ながら」だったのかは不明。自分たちではオボロにはとても敵わないってので止めに来たらしい。ちなみに「家族を見殺しにはできない! / 逃げたら何も守れない!」の2択があったりしますが…あー、別にどっちでもいいよ、正確には「逃げたら話が進まない!」だし。

そんで「どうしても行くと言うなら、このミィーを倒してから行け !! 」だそーです。仕方ないわねぇ。どっちかって言うと彼、止めるより足引っ張りに来てることになるんだが、友情とか正義とか愛とか熱血とか宿命のライバルとかいう単語が密かに好きだと思われるコテツくんは、そこまで考慮する余裕はないらしい。

コテツのヤイバはリュウオウジ、コウガ、ハクギンリュウの3体。正直言って…「本気になったミィーの力、見せてやるゼ !!! 」とか言ってる割に、まだまだ修行不足ですな。そりゃ、主人公だってまだまだだけどさ。コテツを倒し、通路を抜けて青葉の御柱へ。青葉の御柱の前は、コダマが5人並んで封鎖中。真ん中をズカズカ…通っても、やっぱり左右から呼び止められて、結局全員倒さないと通してくれません。コダマは専用技の必殺・木の葉隠れを使ってくるが、そこそこ攻撃力の高い技だから、地属性が弱点のヤイバは要注意。



青葉の御柱に入ると…大量出現したコダマに包囲され、多勢に無勢状態に陥る主人公。えーと…13人かぁ。倒せない事はないけど面倒くさいよなぁ、などと悠長にコダマの人数を数えてたら、我が子の窮地にパパさんが。ちなみにここで、シバを除く全員に「!」のフキダシがついたりして、画面がやけに混雑。

そう言えば、ゲーム中で初めて両親に会うんですが…。そりゃまぁ、主人公だって兄妹放って家出状態だけど。シバなんてアキラには会いに行ったくせに(倒しに行ったんだろう)、こっちには全くの音沙汰ナシだったし、トーカは初っ端で手紙くれただけだし。サナトリウムにリンゼしかいなかったから、シバはどうしたんだ?と思ってたけど、高天原の銀皇城が爆破され、彼自身も傷を負ったらしい。…が、奥義・銀河流星雨であっさりコダマの大群を排除。おおっ、スゴイ技じゃん。

そんで、その銀河流星雨をシバにもらって、わーい♪とか喜んでたら、これが剣術じゃなく歌唱術だったりして(シバも歌うんだねぇ、見てみたかった気もするが…アキラには歌って欲しくないケド)、しかも敵だけじゃなく自分もダメージをもらうというシロモノ。なんでお父さんが使った時と効果が全然違うわけぇ?という理不尽さが漂うが、場合によっては最強と言っても過言ではないので、ちゃんと修得させときましょう(…とか書いておきながら、自分では忘れていた)。

この後シバに話しかけると回復してくれますが(何度でも可)、重傷の怪我人に回復させるとは親不孝なヤツ。青葉の御柱への出入りはこれ以降も可能となってます。青葉の御柱は今の間だけエクスの出現があり、レア度Sのエクスも存在するが、それ目当てにウロウロしてると(した事あるけど)その間シバは、ずーーーっと所在なさ気に貧血起こしそーな状態で突っ立ってなきゃいけなくなるので、気の毒だから先を急いであげます。親孝行。

途中にはやっぱりコダマがあちこちで通せんぼ。「我々はこの戦いに未来を賭けているのだ!」との前口上が付いてきますが…そうだねぇ、まぁ、その通りなんだろうし、こっちだって邪魔したいわけじゃないけど、生憎と主人公側はトーカを救出したいだけで、別に大望があるでもなし…って感じだから、仕方ないんです。



最上階には主人公の母である、自称「史上最高の天才にして人類の宝であるこの私」の大賢者トーカが、邪眼のオボロと対峙。トーカさんはアタマはいいが、戦闘力はどう贔屓目に見てもなさそうだから、絶体絶命状態(主人公ものん気に会話聞いてる場合じゃないのでは)。制止の声をかけたのは、トーカ曰く「…で、そのダサいジャージのガキは何 !? 」のコテツで、どうせ来るんだったら一緒に来ればいいのに、もしかして障害物の排除役をさせられたんだろーか。ちゃっかりしてるわねぇ。全っ然似てないが、オボロが彼の姉だという事が判明。

まずはオボロの部下のコダマと1戦。その後コテツが姉のオボロに勝負を挑んで星戦。この姉弟は主人公と同じく天人とのハーフだけど、忍びの名門火神家と銀皇家大蛇族の血統の、常人離れした部分は全てお姉ちゃんに取られちゃったらしいから、コテツ自身は特別な能力を持たない一般人で、やはり姉の足元にも及ばず敗退。

そんで助っ人その2のお父さんが妻子の危機に(主人公を押しのけて)参上。だからどーせ来るんだったら一緒に…まぁいいけど、この夫婦、今だにラブラブ状態が継続しているらしい。銀の腕のシバVS邪眼のオボロ。イベントの星戦は結果が決まってはいるが、経緯は固定ではないから、何度か見ると別のセリフが聞けることもあります。ここでは重傷を負ってるシバは力及ばず、止めとばかりに9999ダメージもらってオボロに敗北。倒れたシバは主人公に「銀の腕」を継承させるため自ら結晶石に。



「銀の腕」は銀皇家に伝わる一子相伝の…まぁ、ここまではいいとして。救世主伝説に一子相伝の技はお約束だから。でもシバの言うには「忌まわしき禁断の力」らしい。これ自体は危険なものじゃない(と思う)から、その力の実体が何かとか、何の為に生み出されたかとか、そういった部分で禁断の力なんでしょう、多分。

シバは結晶石になる寸前に後の事を主人公に託しますが、ここで「絶望の夜」のことにも触れていて、当然真相を知っていた訳だから、どうせなら前もって詳しく説明してくれとけば争わなくても済んだかも知れないのに、何でこうなっちゃうのかなぁ…みたいな理不尽なやり切れなさが…。プレイヤーが戦わなきゃいけないゲーム上では、立場の違いだけで争うハメになる事は多いけど、こういう展開は苦手なんだよなぁ、感情的に。

とにかくお父さんの最後の願いなので、どういう力なんだか今は分からないが「銀の腕」を継承して主人公が超越。天人と魔人のどちらかによって最終的な第1属性が決定。要は羽が生えて色が違うだけだから、好みで選択。うーん、前は魔人だったから…天人にしておこう。でも超越したからって、別に取り立てて強くなるわけじゃないからなぁ。まぁ、そこまでしてオボロに負けたら情けないものがあるから、リンゼやコテツと枕を並べてサナトリウム送りは避けたいとこ。

そんで主人公は、改めてアキラ打倒とサクラを守ることを誓ってたりしますが…ああ、忘れてた。いや、だってねぇ、サクラは可愛いし別に嫌いじゃないが、1回しか会ったことのない相手を守ることに固執できるかっつーと、自分には出来ないから、そっちの方は正直言ってどうでもいいです。アキラは違うんだよねぇ、単に好みだからじゃなくて、固執したくなる理由が別にあるから。



オボロ姉ちゃんは今までの対戦者とは格が違うので、脇目もふらずストーリー進めて青森まで来たような状態だと苦戦必至。30段程度のヤイバでも、1回の攻撃で200前後のダメージをくれるんで、段位の低いヤイバなんぞ、抜刀したと同時に使えなくなると思った方がいいでしょう。

オボロのヤイバはフブキ、クビハネ、シノビランの3体で、円卓属性は火に。初回プレイの時はレベル上げとかしないから彼女が強敵で、そりゃもう本気で死闘状態で何とか勝ったって感じだったんだよなぁ。同じ調子でアキラと戦うと、本格的な星戦だと感じられるのがこの2人くらいだから、思い入れがあると言うか、そういう意味でもこの2人が気に入ってるんだけど。今回も特にレベル上げはしてないが、使うヤイバを今の所は1体に限ってるから…まぁ、勝てないことはないでしょ、ってことで星戦開始。

主人公側が極端に強ければ力押しで何とでもなるが、それなりにいい勝負って感じの相手との星戦で重要なのは、回復のタイミングでしょう。ヤイバが1体のみとか段位が多少低くても、これを誤らなければ時間はかかっても勝てる筈。ちゃんと回復手段を用意してないとダメだけど。で、敵のヤイバそれぞれにまずはステータス異常を与える技(ここでは水属性の技が有効かと)を使っとけば、相手の抜刀回数が増えてこちらの負担が減るし、そのスキに回復なり攻撃なりできるという寸法。

オボロを倒すものの、シバは仇討ちなど望んでないだろうってので、見逃すことに。別に選択肢はないが、星戦は1対1の尋常な勝負だから、自分としてはその勝敗に遺恨を持つ気は元々ありませんが。



シバを失い空元気だってのがミエミエのトーカさんが、あれが史上最高の天才のやることか?みたいな方法で青葉の御柱を復旧させ、彼女にサクラや銀皇家に伝わる伝説「絶望の夜」について、いくらか教えてもらいます。…が、トーカの話からすれば、彼女もサクラやアキラが何者なのか、その全貌を未だ知っていない様子なのは何故。叢雲のメンバーや銀皇家の族長は、ある程度の事を知っているみたいだから、銀皇家門外不出事項なのか、どうやらシバは奥さんには何も言っていなかったらしい。

トーカに白の魂の楽譜を1枚もらって、他の楽譜を持っていると思われる「聖なる魔女フェイ」に会う為、次は札幌へ向かう事に。ついでに最上階から降りると、なんだ、まだいたのねぇ、って感じのコダマの団体さんと、それを蹴散らしてるオジサンが。誰じゃコイツ?と思ってたら、どうやら実際にオジサンにあたるようです。キンジは要するにシバの妹の旦那だが、彼の話ではシバにも以前は翼があって、妹を救うために失われたらしい。

この辺は詳細な経緯の説明がないから概ね想像するしかないけど、シバの妹の事情をトーカやキンジは知っている立場にいる筈だが、サクラの正体を知ってる様子がないのは…?とかいう疑問があったり。



青森に戻ると、アサガオの機能が復活。ヒミツの調査依頼も再開しますが、これ以降は名古屋や東桜都といった広い範囲に発生するので、今更のように東桜都まで徒歩で戻って往復するのはちょっとなぁ…。

青森の小円卓担当は恐山宙条流師範のツキコ。道場は仙台にあるので、青森には小円卓のみ。挑戦条件は信頼度80以上のヤイバの所持。これは普通にプレイしてればそのまま挑戦できる条件でしょう。信頼度に対してはアップするアイテムや神器が存在するものの、信頼を上げるのは別に特別な方法が必要でもないし、何の為にあるのやらよく分からんが。戦闘に敗北した場合は信頼度が半分になるけど、このゲームで病院から再開するような事は、そうそうないと思うし。

ツキコのヤイバはナナホシネズミ、オオホムラ、リクルス。円卓属性は愛。オボロを倒せたのならツキコは簡単に倒せる筈。水龍の術を修得すると青札の洞窟を通れるようになりますが、面倒でなければ長野に戻って、忍者屋敷で知的なメガネを入手するのがいいかも。これを装備するとヤイバが倍の経験値を獲得可能。複数のヤイバを万遍なく育てる場合には是非欲しい。1〜2体しか使わないつもりなら特に必要ないから、ウチは今は後回し。

あと、長野のヒミツでリカをヤイバにできるし、仙台でミヤマムサシやチカをヤイバにしてないなら、ついでに寄っておけば良いかと。

解放後の青森には何故か坊さんが大量出現して、エクスに関する問答じみたウンチク話などが聞けます。あと温泉2Fに行くと、リンゼとコテツが親子揃って枕を並べて討ち死に。一応まだ死んでないみたいだけど。サキに話しかけると、アキラが札幌に向かったらしいという情報がっ…! とりあえず札幌へ急がねばならないようなので(目的は全然違うけど)、青札の洞窟へ向かいましょう。


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