空中要塞浮上 !!　砦の屋上へ出ると、行ってしまったと思ってたガースティンが現れて、

「空中要塞 !?　そりゃたいへんだっ」なんて、自称天才だから鷹揚なのかも知れないけど、ホントにたいへんだと思ってるんだかどーだかよくわかんない緊張感のなさで、取りい出しましたるはマジックボード。浮遊する板かな。

「これはマジックボードさっ！空中要塞まで、おいらの魔法で飛ばしてやらぁ！」…だそーです。

…それはとても助かるけど……君って余計なコトには首突っ込みたくないタイプだと思ったけど、一応気にかけてくれてたりするんだ。それにしても、便利なアイテムをほいほい出してくるあたり、未来からきた某ネコ型ロボットのような子です。空中要塞までの飛行中は、四方八方から火炎竜が襲ってきます。竜の形をしたエネルギーの集合体だとかで、カンタンにはたき落とせますが、高経験値でもあるし、なるべく倒しておいた方がお得。



空中要塞に到着すると、テレポートしてきたガースティンが待ってくれてます。要塞の中にはテレポート出来なかったらしいですが……一緒にきてくれるの？　「とにかく入り口を探そう！」なんてヤケに積極的。彼の話によると、ここには、より丈夫な鎧もあるとか。…そんな情報どこから…って、ああ遺跡にいたんだっけ。…ナルホド。要するに入ってみたいんじゃないの？とにかくパートナーとして同行してくれる彼を伴って、要塞へ乗り込みます。

ああ、やっぱり君が一緒だと心強いよ。てゆーかラク。実感。他のパートナーに比べて明らかに能力的に上で、通常攻撃のマジックボルトがとにかく使えるのに加えて、消費ＳＰ少ないくせに爆炎魔法陣は強すぎだし。やはりオレのパートナーはキミしかいないっ。でもガースティンって、ちょっと深読みしたくなるキャラなんですよねぇ。登場キャラの中でもパートナーの中でも特別な扱いがされてて、２回以上付き添ってくれるのも彼だけ。特にそういう説明はないんだけど、なんとなく。今回は最初から最後までずっと一緒。嬉しい♪



空中要塞は、いわゆるメカニックというかサイバーなつくり。エレベーターやコンベアで移動したり、トラップにレーザーや浮遊機雷があるっていう。この古代文明の遺物である要塞や遺跡には、通ろうとすると作動するサメの背ビレ型のカッターが床にあって、溝の中央を走り抜ければ回避出来ますが、踏んづけると結構痛い。あと広範囲にトゲトゲの床。足元注意。

全体的にこのゲームは、トラップのダメージがかなり大きいので、甘く見てるとしょーもないトコでコンティニューするハメになります。とりあえず外回りを探索すると、レーザーとカッターに、トゲトゲ床付きぐるぐるコンベアと浮遊機雷のオマケつき、という大仰な警戒態勢がしかれている右奥の一室で、ハイアーマーをゲット。ダメージを今までのメイルの３／４に減らします。

中央から要塞内部に進むと、連れ去られたパナケイア騎士シリウス登場。もちろん行く手を阻む敵としてです。術にかかってると気が付いたガースティンが解除の魔法に集中する間、アレンが相手をします。



「そう。お子様は引っ込んでいた方が身のためだ」
「ムカッ。この天才のおいらに向かって」



全くです。ガースティンがお子様なのは確かだけど、アレンだって実際何歳なんだか分かんないけど、見た目はティーンエイジャーぽいし、子供だろう（…多分。でも当時はゲームキャラの年齢層ってそんなに低くなかったから、違うかも知れないが）。役に立たないだけならまだしも、いい歳してその子供の足まで引っ張るんだから、世話がやけます。石化が解けたら、さっそく王女サマにチクってやりたい衝動に駆られてしまったとしても、何の罪があるでしょう。

シリウスはパートナー時と同様に、射程のやや長い通常攻撃の鉄球と、特殊攻撃のトルネードを使ってきます。どちらも距離をとれば防御可能なので、間合いを取っていればダメージを受けません。半端な技は通用せんから全力で来い、みたいな、洗脳済みのくせに御大層な口きいてくれます。

冗談ぬかしなさい！誰があんな下らない催眠術にかかる軟弱モノ相手に、そんな手間ヒマかけるかっ !! やっておしまい、ガーディアン !! コーナーエッジ（トラップのトゲトゲ円盤）が２つ配置されているので、先に排除しとく方が無難ですが、そんな手間すら惜しみ、サテライトクリスタルで手抜きしてちゃっちゃとシリウス撃破。帝国４将軍よりあからさまに格下扱いしてますが、当然でしょ。



ガースティンが解除の魔法を唱えて、同時にシリウスを故郷の地へテレポートさせて、一件落着。ああ、そういえばここって空の上だっけ。ムッとしていながら親切だねぇ。まぁ、追い払ったようにも思えるけど、池とか湖とか地上５メートルとかにテレポートさせてるんじゃないかな、とか思ったり。

ステージアイテムの認識カードを手に入れ、エレベーターを作動させて格納庫のカギを入手。先へ進んだ最下層の通路は、ジャンプパネルで移動しながら進みますが、着地場所の同軸にコーナーエッジが配置されてたりするのが、ちょっとイジワル。周囲を確認しながら素早く移動。格納庫に入ると、奥に人型の物体が。何も反応がないので先に進もうとすると

「待て。おまえ達は帝国の者ではないな」

と呼び止められます。例の人型の物体は、魔族と戦うために古代の科学で作られたという、サイボーグのマグナ。ここで１０００年の眠りについていたとか。つまり１０００年前の戦いを知ってる訳で。気になってたんだけど…この世界の、その１０００年の周期というのは、終わりがないと思われます。人間が存在する限り。その度にガーディアンブレイドの剣士（エンディングのアレはともかく、解説では生まれ変わりらしい。別人としてだろうけど）やマグナは、未来永劫終わりのない戦いを続けなければならないのかな…と思うと…哀しいな。

マグナは、エネルギーのフォトンパワーを抜かれて動けないらしいので、持ってきてあげることに。伝説の研究をしているガースティンが妙に張り切ってたりするし。格納庫を出て司令室へ向かおうとすると…。



高空に渡る橋の上でアレンを待っていたのは帝国４将軍の一人、剣聖将軍カルージェ。

「俺は帝国４将軍最後の一人、剣聖将軍カルージェ！　ダークドラゴンの呪いを解くディスペルポーションは、俺が預かっている。エリクシル王女を助けたければ、俺を倒すしかないぞ」

……実は…今この時まで、エリクシルの事、本気で忘れてました。そういえば砦に何しに行ったかといえば…ガザとガースティンに会いに行った訳じゃなかったんだっけ、とか今更のよーに思い出したりして。

剣聖将軍カルージェは、その名の通り多彩な剣技を操る剣士。労咳持ちの二刀流剣客に、ちょっと貴公子っぽい格好させた感じです。我ながら言い得て妙。カルージェに対してはブレイド水の技が無効。他の将軍が見た感じ、地、風、火、ってあたりで大体わかるけど。なんだか彼の言葉は、自分が生きてここを立ち去る事も、その気もない、みたいに思えます。…ならば…剣士として受けて立ちます !!

カルージェは動きが速い上、テレポートしてのスライディング攻撃と、双刀を飛ばす技・旋風剣が要注意。弾を放ってもきますが、これはシールドで防御。旋風剣はカルージェからの間合いが遠ければ後ろを向いて防御、近ければ接近して百烈剣で攻撃してからでも間に合います。でもなんせ瞬間移動があるので、端の方にいると追い詰められる事があるんで、即座に対応できる中央の広い位置でチャージ・防御しながらある程度の距離をとって待ち、スライディング時に踏み込んで炎帝百烈剣で攻撃するのが効率的。カルージェを倒すと、

「…強い。このカルージェが勝てぬとは…。もって行け、ディスペルポーションを !!
　ガバリス、サラ、ガザ……我が帝国も…無念。」

彼はディスペルポーションをアレンに渡し、祖国と倒れた仲間に想いをはせて、逝ってしまいます。帝国守護の要である４将軍をすべて倒し、残るは皇帝のみ（一応、もう一人いるけど）。だけどこの…虚無感というか無常感が…。こういうのって、苦手というか…辛いんだよねぇ。いったい何の為に…って挫けそうになるというか。…でも今は…ガーディアンブレイドの剣士として、為すべき事があります。勇者たる者、他人の屍を踏み越えなければ前進できない事が分かっていても、後ろを振り返ってはなりません。



「空中要塞にフォトンパワー。これらがあれば、もはや世界はわしのもの」

…などと、司令室で悦に入る皇帝と、魔界の使者バビロム。帝国にあるというガーディアンブレイド風も、どうやら皇帝が所持しているらしく 「アレンとかいう剣士が、ガーディアンブレイドを揃える事はありえない」だって。「アレンとかいう」ってナニよ、「とかいう」ってのは。固有の人名すらもらってないくせに、ナマイキなっ。司令室に乗り込んだ二人を前に、

「しかし、遅かったな。わしは今ここで、真の支配者の姿に生まれ変わるのだ！」

バビロムによって、魔界の力とフォトンパワーを取り込んだ皇帝が、異形の姿に。誰が真の支配者なんだか。寝言は寝ておっしゃい！ ただのバケモノでしかありませんって。だいたいアンタみたいな…世界なんていう有名無実のモノを欲しがるバカがいるからっ…そーゆーことはこっちの目の届かない、どっか他所でやってくれりゃいいのに。そうしたら…ガザをこの手にかけなくても済んだかも知れない（ココがいちばん肝心）んだから。



真の支配者・皇帝（自称だけど）の攻撃は、ビットを射出してのレーザーと、体当たりしての接触ダメージ。図体がでかいので、なるべく広いエリアを確保できる位置にいれば、動きは遅めだし回避は難しくないかと。概ね正面からサテライトクリスタルを使いながら、ビットは水精流刃剣で切り払い、ついでにマジに容赦なくガースティンの爆炎魔法陣をおみまいしてあげれば、あっという間に無傷で倒せます。ふっ、笑止な。その程度で支配者を騙るなんぞ、百億年早いっ!!

マグナのフォトンパワーと、ガーディアンブレイド風をゲット。ブレイド風の風牙飛襲剣は、ジャンプ攻撃。射程が長くて離れた敵も攻撃できる上、回避と攻撃が同時に出来て、使い勝手がいいです。便利。ストームガーディアンは打撃系の鉄拳の嵐で攻撃サポートします。ラッシュパンチって感じですか。

皇帝が倒れたことによってコントロールを失った（空中要塞の中枢と融合してたと思われます）空中要塞から、バビロムは捨てゼリフ付きで今回も逃走。とりあえずガースティンにテレポートしてもらって、マグナにフォトンパワーを届けます。サイボーグのマグナなら、この高さなら飛び降りても大丈夫ってことで、彼のガードで落下し始めた空中要塞から脱出。ガースティンは自前のテレポートでパナケイア王国へポーションを届けてくれることに。

そして蒼天から舞い降りた、アレンとマグナが辿り着いた場所は…。


NEXT Stage ５